「生物多様性おきなわブランド発信事業シンポジウム」を開催しました

全景
場所:沖縄県立博物館・美術館  1F博物館講座室

2019年8月23日に「生物多様性おきなわブランド発信事業」の成果と内容の普及を目的としたシンポジウムを開催しました。当日は多数のご参加をいただき、盛況のうちに幕を閉じました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

県自然保護課講演の様子
沖縄県環境部自然保護課による「生物多様性保全利用指針OKINAWA」の概要と利活用に関する講演

この事業では、これまで沖縄県の自然環境の保全などに活用されてきた「自然環境の保全に関する指針」の改訂を行い、生物多様性の保全と利活用の両立を誘導するため、新たに「生物多様性保全利用指針OKINAWA」(以下、新指針)の作成に取り組んでいます。今回、新指針の沖縄島編(暫定版)公開にあたり、その概要や利活用の方法などの普及を目的としたシンポジウムを、有識者による講演やパネルディスカッションの内容で開催しました。

講演では、ビックデータを用いた地域の生物多様性の評価や解析手法について久保田康裕 教授(琉球大学理学部)に解説いただきました。また、地域の生物多様性に関する新たな視点として新指針に導入された「生物文化」について、当山昌直 特別研究員(沖縄国際大学南島文化研究所)に解説いただきました。

パネルディスカッション
パネルディスカッションの模様

後半は更に踏み込み、県内の生物多様性とその利活用に造詣の深い専門家5名【座長:宮城邦治名誉教授(沖縄国際大学)、久保田康裕教授(琉球大学)、当山昌直特別研究員(沖縄国際大学南島文化研究所)、藤田喜久准教授(沖縄県立芸術大学)、盛口満学長(沖縄大学)】よるパネルディスカッションを行いました。参加者の質問も交えながら、沖縄の生物多様性とその未来について考える興味深い内容となりました。

今後の展開として、八重山編(仮称)、宮古・久米島編(仮称)、沖縄島周辺諸島及び大東諸島編(仮称)の指針(暫定版)公開に合わせ、地域の誇るべき自然やその賢明な利活用のあり方などについて広く普及することを目的に各地で同様のシンポジウムの開催を予定しています。

小冊子表紙
この度の新指針公開に合わせ、「環境カルテ」作成の流れから、利活用までを分かり易く解説した小冊子を作成しました。
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