「生物多様性おきなわブランド発信事業シンポジウムin宮古島」を開催しました

全景
場所:ホテルアトールエメラルド宮古島  漲水の間

2021年12月18日に、沖縄県の生物多様性の保全と利用の両立を目的につくられた「生物多様性保全利用指針OKINAWA【宮古・久米島編】(暫定版)」の公開を記念し、宮古島でシンポジウムを開催しました。シンポジウムでは、沖縄を代表する専門家や地元の高校生が宮古諸島の生物多様性について講演し、宮古諸島の魅力についての自由討論も行いました。当日は多数のご参加をいただき、盛況のうちに幕を閉じました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

県自然保護課講演の様子
沖縄県環境部自然保護課による「生物多様性保全利用指針OKINAWA」の概要についての解説

講演では、ビックデータからみた宮古諸島の生物多様性について、久保田康裕 教授(琉球大学)に解説いただきました。また、生物多様性を評価する上で新たな視点となる「生物文化」について、当山昌直 特別研究員(沖縄国際大学)。さらに、宮古諸島の自然環境の特徴とも言える地下水・湧水の生物とその保全について、藤田喜久 教授(沖縄県立芸術大学)に解説いただきました。また、宮古諸島でご活躍されている久貝勝盛 特別招聘教授(台湾・長榮大學)による、宮古独自のサシバ文化についての講演や、宮古高等学校科学クラブによる「水耕栽培による地下水中の硝酸性窒素濃度減少への試み」、「クロマダラソテツシジミの飛行経路と仲間の認識について」の研究発表を行いました。

パネルディスカッション
自由討論「宮古諸島の魅力的な自然とその保全について」

自由討論では、「宮古諸島の魅力な自然とその保全について」をテーマに8名【座長:宮城邦治名誉教授(沖縄国際大学)、パネリスト:久貝勝盛特別招聘教授(台湾・長榮大學)、吉浜崇浩氏(株式会社蟹蔵代表取締役)、宮古高等学校科学クラブ代表2名、盛口満学長(沖縄大学)、藤田喜久教授(沖縄県立芸術大学)、小澤宏之氏(一般財団法人沖縄県環境科学センター)】で行いました。当討論では、会場へご来場頂きました参加者のみなさまのご質問も織り交えることで様々な議論が執りおこなわれました。宮古諸島の魅力的な自然の未来について考える非常に有意義なシンポジウムとなりました。